プロパイロットへの道〜自費訓練の費用〜

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フライト日記
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こんにちは、釜めしです。
計器飛行証明の奮闘記を記録していきます!

よく「訓練は莫大なお金がかかるみたいだけど、どうしているの?」と質問されます。今回はそれについて少しお話できればと思います。

自費訓練にかかるお金

まず、プロパイロットに必要な資格をとるまで、すべて自費訓練だといくらかかるか見てみましょう。

パイロットの資格は自家用操縦士から始まり、自家用 → 事業用 → 計器飛行とステップアップしていきます。
これは飛行機を操縦する資格で、それとは別に航空無線・英語能力(ICAO、TOEIC など)・航空身体検査の受験などにもお金がかかりますが、ここでは一旦置いときます。

自家用 → 事業用 → 計器飛行をすべて国内訓練校でとると2000 万と言われています。飛行機は特に整備代と燃料代が高く、訓練をするのに、単発機で 1h/5 万、双発機で 1h/15 万ほどかかります。
事業用操縦士までの過程でだいたい 200 時間乗らないといけないので、その莫大な金額がかかるのです。

計器飛行証明

そこで少しでも安く済ませるため、アメリカに留学する方法があります。アメリカでは日本の 1/3 のお金で訓練することができます。

ただアメリカで取得した免許はそのまま日本で使えるわけではなく、免許書き換えを行う必要があります。(そのために日本でも何十時間か飛ばなければなりません)
アメリカでの訓練を併用した場合は、1200 万ほどで資格が揃えられると思います。
※訓練内容や、学校によって金額は大きく異なるので、あくまで目安としてお考え下さい

計器飛行証明の取得にかかるお金

事業用までは海外で取得し書き換えを行うスタイルが主流ですが、計器飛行証明は国内で取得するケースが多いです。(理由はここでは書ききれないため、気になる方は調べてみてください・・)

一例として、そんな国内が主流の、計器飛行過程の費用についてみてみましょう。
国内の訓練校なので、お金は大差ないと思ったら大間違いです。安いところは300万ほどで取得できると思いますが、高いところは700万以上するところもあります。
なぜこんなに差があるのかというと、カリキュラムの違いです。

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費用が高いところは、就職率が高いです。いい機材を使っていたり、航空会社と提携してカリキュラムを策定したり、飛行時間が長かったり、手厚いところが多い印象です。(ちなみに指定養成のところは定期的に厳しい審査があるので、おのずとカリキュラムの質が高いです)

ただ自費訓練の場合は必ず就職できるとは限りません。一か八かの可能性に、どれだけの大金を突っ込めるかはその人の判断です。有名な出身校を出たからといって、就職できる保証はありません。
また、最初からエアラインではなく、ジェネアビや海上保安庁(有資格)などを狙っている場合は、高い学校に通うメリットが薄れます。(エアライン以外なら資格がきちんと揃っていれば、出身訓練校はそんなに関係ないと噂で聞いたことがあります)

どの学校にもメリット・デメリットはあります。ご自身の貯金と、将来の方向性などをよく吟味して学校は選んでください。

管理人の場合

身バレを避けるために、詳しくはお伝え出来ませんが、国内メインで訓練を行いました。いろいろ事情があり、計器飛行の段階で訓練校を変更しています。

小さいころからずっとパイロットになりたかったのですが、実家があまり裕福ではないため、一般大学・航大へは進学できませんでした。
そのため高校卒業後は企業へ就職しました。その後結婚したのですが、ありがたいことに奥さんも私の夢を応援してくれて、2 人で一緒に節約しながら貯金を行いました。

独り身の時も貯金していましたが、共働きはかなりお金が貯まりました。共働き期間の 2 年で 500 万貯金することができました。そしてある程度お金がたまったので、会社を退職し、訓練開始となりました。私は要領があまり良くないので、働きながらは中途半端になると思い、退職する道を選んでいます。
生活費などは、両親にも少し援助をしてもらっています。

まとめると、訓練費用の捻出は以下となります。

7割:貯金
2割:退職金
1割:両親より援助

私の場合は、自分で働いてお金を貯めたため、年齢は周りより少し高いです(笑)
周りでは以下 3 パターンのどれかでした。

  • 奨学金を借りて訓練している
  • 両親より援助してもらっている
  • 働きながら訓練を行っている
  • 航大/自衛隊出身で、いくつか免許を保有している

次は自費訓練の学校選びについてお話しします。

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